2013年4月14日日曜日

トリチウムについてのメモ書き




トリチウムについて、2009年ころに書いたメモが残っていましたので掲載します。


トリチウムとは

 

さて、トリチウムとはいったいなんだろう。トリチウムとは放射化した水素のことで、3重水素とも呼ばれ、弱いベータ線を発生し、半減期は12.3年である。環境中には多くの場合、トリチウム水(HTO)として存在し、飲料水や食物から体内へ取り込まれると、ほとんどが血管に入り、24時間以内に体液中にほぼ均等に分布する。皮膚からも吸収されるので、サーファーの団体が危惧するのも納得である。トリチウムのベータ線は紙切れ一枚で防げるものであるが、逆に体内に取り込まれてしまった場合は、人体は被曝により多くさらされることになる。

 

人の身体は60%は水分であるから、もちろんトリチウムは体内に水の形で滞留するが、その生物学的半減期は10日である。しかも、最近問題になっているのは、水素と同じ性質を持つトリチウムが、生物体内で蛋白質、糖、脂肪などの有機物と結合した、有機結合型トリチウム(OBTOrganically Bound Tritium)である。その場合、人体に滞留する日数はトリチウム水の3倍以上で約30日~45日滞留するとされる。よって体内摂取し、OBTとなると、その分長く被曝の影響を受け、トリチウムの危険性はいっそう増すことになる。

 

トリチウムは実は80年代ごろから徐々に危険性が指摘されてきた物質である。1981年、科技庁法医研セミナーで、茨城大の秋田康一氏が、「ヒトの場合、許容濃度のトリチウム化したチミジンで白血球の10個に1個が染色体切断される。」という研究発表を行なった。つまり、許容濃度であったとしても、一割の細胞の染色体が切断されるのである。秋田氏はICRP勧告の水中許容濃度(全身)0.05μCi/mlについて、再検討の必要を述べたが、現在も無視されたままだと言う。

 

ちなみにトリチウムの許容濃度は、基準が甘く作られており、コバルトの400倍となっている。トリチウムのベータ線のエネルギーが弱くて400倍も安全だといっているが、そうとはいえない。放射線は弱いエネルギーであるほうが、逆に細胞の突然変異や癌化を促進することがあるのである。これはこの基準にしないと水爆労働者が働けなくなってしまうという政治的意図も関与していたと思われる。

 

 

トリチウムによる被害

 

ちなみにカナダ・オンタリオ州トロント近くのピッカリング原発はトリチウムを大量放出する重水炉型原発であり、年間2500TBq(セラフィールド再処理工場と同程度)のトリチウムを放出している。そこから放出されたトリチウム放出量と新生児死亡率が高い相関関係を示している。(図表を入れる)

 

カナダ/ピッカリング重水原子炉周辺ではトリチウムを年間2,500bq(ベクレル)放出しているが、周辺の都市では80%増ものダウン症候群の赤ん坊の出産がはやっています。また中枢神経系統に異状のある赤ん坊の出産も明らかにされています。(カナダ原子力委員会報告)
 
イギリス/セラフィールド再処理工場で原子力量労働者が受けた外部被曝線量と、その子供たちの小児白血病との関連を見出した。小児白血病は増加しており、被曝をもたらす可能性の核種としてトリチウムとプルトニウムがあげられた。(ガードナー報告)
 
インド/ラジャスタン重水炉の風下や下流の村落で、赤ん坊たちの間で先天性の奇形が高レベルで生じています。(イギリス4チャンネルテレビ)
 
アメリカ/ハンフォード軍事施設周辺で神経系統異常出産(無脳症など)が増加しています。(父親がハンフォード軍事施設で働いている息子であるSever報告)
 
アメリカ/サウスカロライナ州サバンナリバー工場周辺では大人の白血病が増加しています。また同州バーンウエル地区の周生期(出世期~早期新生児期)の死亡率が高いことも非公式に伝えられています。(アメリカガン研究所NCI報告)

 

ヒトの末梢血液をin vitro(生体外)で照射してTリンパの急性障害をしらべた結果、トリチウムの細胞致死効果はγ線より高く、また放射線感受性はいずれの血液細胞もマウスよりヒトの方が高いことが明らかにされている。
 トリチウム被ばくの場合、幹細胞レベルでは変化があっても通常の血液像の変化は小さい。したがって急性障害のモニタリングには幹細胞チェックが重要である。
 トリチウム水を一時に多量摂取することは現実的にはあり得ないが、低濃度のトリチウム水による長期間被ばくの場合を考えねばならない。
 実際に、トリチウムをヒトが長期間摂取した被ばく事故例が1960年代にヨーロッパで起きている。トリチウムは夜光剤として夜光時計の文字盤に使用されているが、これを製造する二つの施設で事故が発生している。一つは、トリチウムを7.4年にわたって被ばくした例で280テラベクレル(TBq)のトリチウムと接触し、相当量のトリチウムを体内に取り込んだ事例である。尿中のトリチウム量から被ばく線量は3~6Svと推定されている。症状としては全身倦怠、悪心、その後白血球減少、血小板減少が起こり、汎血球減少症が原因で死亡している( 表3 )。
 もう一つの例も似たような症状の経過をたどり汎血球減少症が原因で死亡している。臓器中のトリチウム量が体液中よりも6~12倍も高く、体内でトリチウムが有機結合型として存在しているものと推定されている。
 発電所および核燃料再処理施設の稼働によりトリチウムも放出されるが、ブルックヘブン・トリチウム毒性プログラムは低濃度トリチウム水に長期間被ばくする場合の健康影響について示唆を与えてくれる( )。

 

国際放射線防護委員会ICRP)が提示しているトリチウムの化学形別の線量係数(Sv/Bq)、すなわち単位摂取放射能当たりの実効線量では、吸入および経口摂取のいずれの場合もトリチウム水(HTO)の線量係数は、トリチウムガス(HT)の10000倍となっている。植物等の組織と結合した有機結合型トリチウム(OBT)の線量係数はトリチウム水(HTO)のさらに約2.3倍である。環境中でトリチウム移行に関与するさまざまなプロセスには、拡散、沈着、再放出、HTHTOへの変換、HTOの有機形トリチウム(OBT)への変換などがある。

 

(リアルタイムの海洋放出予報)放射性物質の放出日等放出状況についてはリアルタイムで公表の指導をするつもりはないとの答でした。しかし、六ヶ所沖で遊泳するサーファーや釣り人、海岸で遊ぶ人、漁民たちにとって、放流日や何時から流されているのかわかることは大切なことです。本格操業になれば1日おきに毎回約600m3の廃液が6時間ほどかけて投棄されるのです。このようなリアルタイムの情報公開は是非とも必要なことです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2 件のコメント:

  1. トリチウムを除去する、地球上でたった一つの方法があります。

    それは、政府がケッシュ財団から受け取った技術を公開することです。

    ttp://www.onpa.tv/2013/08/11/1893

    政府はひたすら隠蔽していますが、このケッシュ財団から受け取った技術だけが、地球上の全てのトリチウムをも浄化できるただ一つの方法でしょう。

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  2. 上記の技術について、私はよくわかりません。しかし、全世界の数百もの核施設からトリチウムが大量に放出されていることを鑑みれば、本当に効果ある技術は、即採用されるべきと考えます。

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