Books translated by Mari Takenouchi竹野内真理の翻訳本

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Books translated by Mari Takenouchi 竹野内真理の翻訳本
『人間と環境への低レベル放射能の脅威(The Petkau Effect/ Original German: Der Petkau-Effect Katastrophale Folgen niedriger Radioaktivitat)』
『原発閉鎖が子供を救う(Radioactive Baby Teeth: The Cancer Link)』
『低線量内部被曝の脅威ー原発周辺の健康破壊と疫学的立証の記録(The Enemy Within)』
『内部被曝』(扶桑社新書)ーあとがき執筆

2013年4月23日火曜日

放射能で大変だけれど、アジアの人々の声をもっと加害国の日本人は聞き、真実を知るべきだと思います

安倍氏の靖国神社奉納、閣僚の参拝のニュースが流れ、放射能問題が大変ではありますが、やはり聞き流せないと思い、アップします。

2001年に教科書問題で通訳をしたときに書いた感想です。

愛媛の弓山正路さんが大拡散してくれて、しかも彼は教科書裁判も地元で起して闘ってくださった方です。。。

ちなみに安倍氏の問題の行動については、以下でも詳述されています。
→週刊金曜日の成澤宗男氏による、安倍首相に対する論考
日本語 
韓国語peacephilosophy.blogspot.jp/2013/02/blog-p

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以下転載歓迎です。

「こどもの人権と教科書の問題を考える越智今治の会」の弓山正路です。
侵略戦争も植民地支配も正当化する国家主義勢力が日本で台頭し、日本を再び戦争の
できる国家に変えようとしています。それを意図した「新しい歴史教科書をつくる会
」の歴史・公民教科書について憂慮するアジア7カ国(韓国、中国、台湾、フィリピ
ン、インドネシア、マレーシア、日本)の250人が「歴史歪曲教科書を許さない!
アジア連帯緊急会議」を2001年6月10-11日東京で開きました。そこで通訳
をされた竹野内真理様が詳しい報告を送ってくださいました。竹野内様のご快諾を得ましたので、皆さんに送ります。アジアの民衆の声をしっかり受け止め、連帯の輪をさらに広げていきたいと思います。

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「歴史歪曲教科書を許さない!アジア連帯緊急会議」の通訳をしました竹野内真理と申します。

アジア連帯会議はアジア各国からの貴重なお話、そして具体的な今後の対策などを分かち合えて大変良かったと思います。特に、アジアからはるばる来てくださった海外ゲストに感謝を捧げたいと思います。

マレーシアからはご自身が銃剣で6ヵ所(1ヵ所は背中から胸へ貫通)も刺されたチャ
ンロイさんがいらしてくださいました。日本兵士は、チャンさんの目の前で母親から
乳飲み子であった弟を無言で取り上げて放り上げ、銃剣で串刺しにしたそうです。赤
ちゃんは血と大便まみれになり、当時6歳だったチャンロイさんはあまりの姿に怖く
なって触ることもできなかったといいます。母親も刺され倒れていたのですが、30分
くらい揺り動かしてもニ度と動くことはなく、その後兵士が戻ってきて虐殺した死体
に葉っぱをかけに来たので、チャンさんはまた死んだふりをし、命拾いしたそうで
す。

台湾からの慮さんは、日本軍による抗日運動家たちへのだまし討ち大虐殺の話(式典に招待したように見せかけ、参列した275人の運動家にバラの花を胸につけ、座らせた後、いっせい射撃し殺した)とともに、理性があり良心的な日本人の話もしてくれ
ました。台湾の原住民に毒を盛るようにと命令された時、「薬はありますが、私は医
者としてこの薬を殺すために使うことは出来ません。また総督府としても決して殺す
ことはないといって連れてきておいて、今となって毒殺しては、日本の威信にかかわ
ることだから、かかる手段は絶対反対です。」と拒否した軍医もいたそうです。また
、台湾の気候風土に合った米を育成した農業技師の話、マラリアをなくしてくれた熱
帯疫病研究班などの話を引用してくれました。アジアの侵略の話は、実にそのほとんどがむごい話ばかりですが、このような話を聞くと、中には人間性を失わない人もいてくれたと、ほんの少しほっとせずにいられません。

日本からの発言で印象的だったのは、「アジアの人々は、過去に日本から受けた苦しみをただ文句をいいに来ているのではない。間違った方向に進もうとしている日本に真実を伝え、このままでは貴方の国は大変だ、しっかりするようにと、ラブコールを
送っていると捉えています」という主催者である日本キリスト教協議会の方のもので
した。本当にアジアの方々は、戦時中に想像もつかないような苦痛を受け、今は私達に真実の道を示してくれています。アジアの皆さんは口々に言います。「過去の真実を見ずして、どうして現在を良くすることができるだろう?未来を良くすることがで
きるだろう?これからの世代に私達は真実を伝えていかなければ。」被害に遭われた方たちが加害者に対し、貴重なアドバイスを発信してくれているのです。私達はこれを無にしてはいけないと思います。

しかし、同時に私が危惧しているのは、会場内、そしてアジアの人々や全国にいらっ
しゃる問題意識を持ち、行動されている人達の中では共有しあえているものが、時代錯誤の軍事強化を唱える反対勢力、そして偏った情報を安易に受け入れている人びと、そして世の中の多くの無関心層の人びとにどのように広げていけるのだろうかという疑問です。韓国では十万も署名が集まったそうですが、それが日本の外務省に渡されていても、ほとんど知る人もなく、なしのつぶての状態だそうです。

そして、連帯会議後の国会議員との懇談会では来ていた議員は4人のみでした。社民党2名と民主党1名と無所属の川田悦子さん(息子さんの川田龍平さんがカメラマンとして出席していました)だけでした。4人の議員の方は、海外ゲストの痛切な願いと高い志に、真摯に力強く受け答えていました。
本当は保守派政治家の方たちに、アジアの皆様の発言を聞いて欲しかったのに、良くご理解していらっしゃる政治家しか聞きに来ていないのです。

その後の人間の鎖のデモンストレーションでは、韓国のハルモニが、全身を震わせながら、「戦争はだめなんだよ!とにかく絶対だめなんだ!あんたたち、わかるか?」と叫んでいました。たったこれだけの短い台詞に、目の前のボランティアの若い男子学生達が目頭を熱くさせながら聞いていました。実際に体験をした人の話を直接聞くというのは、迫力が違います。

ちなみに昨年の国際戦犯女性法廷では、元従軍慰安婦の証言に、日英、日中、韓日、すべての通訳が泣いていました。どうして、生き証人がいるのに、これだけ歴然とした証拠があり、これだけの耐えがたい事実があるのに、歴史を歪曲する人がいたり、被害者を誹謗したり無視する人がいたり、そして多くの歴史教育や政治に無関心でいられる人がいるのでしょう。アジアの人々の痛みは私達の痛みでもあるはずです。

アジアの国々を「小野蛮国で発展が止まっており、取るに足らない」と称した福沢諭
吉は、「日本の侵略戦争を促した重要人物である」というアジアのゲストの発言があ
りました。来日したアジアの人々が福沢諭吉の顔を日本の一番高価なお札に見る時、彼らはどう思うでしょうか?また、自らの回顧録に「従軍慰安所を作ってやった。」と記した当時の海軍将校の中曽根康弘は、その後の首相です(この事実は国際女性戦犯法廷でも証拠として提出されました)。私も恥ずかしながらこの問題に多少かかわりを持つまで知らなかったのですが、いったいどのくらいの日本人が、この重大な事実を知っているでしょうか?

私はこの問題に関して、反対の立場をとっている人、真実を良く知らずに偏った思い
込みをしている人、そして無関心でいるすべての人たちにアジアの人々の声を聞いてほしいと思います。一度で良いから生の声を真剣に聞いて、この重大問題に正面から向き合って欲しいと思います。そして彼等の思いに触れ、自らの歪曲した考え方や無知、無関心を克服してもらいたいと思います。

最後に台湾の慮さんが国会議員会館でおっしゃっていた素晴らしい言葉の引用をここで繰り返させていただきます。

「無関心とどう戦えばいいのか?私達は教育によって無関心と戦い、思いやる心によってそのちからをそぐ。最も効果的な治療薬?それは記憶、いついかなる時でも記憶である。」

エリ・ヴィーゼル
ホロコーストを奇跡的に生き抜いたノーベル平和賞受賞者

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