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恐ろしいほど先見の明があり、時代を先取りした研究を行ってきたスターングラスと、執拗なまでに体制派の出した刊行物と独立派の科学者の研究両方を掘り起こしたグロイブ。ふたりによるこの著作が歴史に残る労作であることは間違いないと思っていますが、短所としては「もう少し読みやすいように編集してあればよいのに!」という点です。
また、手前味噌ですが、まえがき、あとがき、訳注もかなり時間を書けたうえ、字数制限のため内容が凝縮された労作ですので(笑)、飛ばさずにお読みください。以下の順番で読むと早く内容を理解できると思います。
1.
308ページ~327ページ 訳者ふたりによるあとがき (肥田先生のあとがきでは、広島の問題および内部被爆の被害が隠されてきたことと、竹野内のあとがきには御用学者の言っていることが嘘である根拠が書かれてあります。)
2.
目次 (目次を読み、自分の求めている情報があるかどうかを見て、ある場合には、その章から読む。)
3.
329ページ~336ページの索引の中に自分の求めている情報があるかどうか見つける。
4.
1ページ~11ページ 福島原発事故のさなかに(原発と放射能の両方の問題の概略がわかる)
5.
12ページ ペトカウ博士略歴(この本のテーマのひとつ、ペトカウ効果のペトカウ博士はカナダの原子力村で20年も大御所であったことがわかる)
6.
13ページ グロイブとスターングラスの略歴(著者の経歴は大事。興味のある人はここで、297ページから307ページを読む。著者二人のバックグラウンドが詳細にわかると共に、内容も非常に参考になる。)
7.
22ページ~25ページ グロイブの先見の明に驚くまえがき
8.
26ページ スターングラスによる本書に当てた序文
9.
29ページから42ページ スターングラスによる序文。放射線被曝の歴史と主な問題点と流れがわかる。
10.
251ページ~269ページ 第二版のあとがきには重要な比較的新しい情報が満載。しかも海外の科学者の名前も列記してあり、存命の人も多いので、今後やりとりしたり、協力してもらう可能性もあり?
11.
213ページ~250ページ こちらも比較的新しい重要な情報が満載
12.
43ページのI章の本文からは、下線部分だけでも読んで行けば早く読める。
ハイライトすべき内容 (カッコ内はページ数。まえがき、訳注の内容含む)
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原発なしでも電気は足りている。(2)
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事故は地震で起きた(2)
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4号炉の事故を見れば、稼動していない原発も危険(2)
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原発は核反対運動を抑えるために米国との陰謀で導入された(2)
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責任を取るべき人々(3)
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原発事故補償のお金を集めるためには(3)
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原爆被害も線引きされた(3)
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アスベストが禁止なら原発も禁止にすべき(3)
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ストレスと放射線(5)
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ストロンチウム90について(5)
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放射線防護法は殺人許可証(8、102)
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戦前に比べ小児ガンが6倍に(9、112)
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ペトカウ効果とは(9,10)
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バンダジェフスキー、福島疎開裁判など(11)*後から付け足したので、ない方は竹野内にメールしてください
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アリス・スチュワート(後にECRR初代議長となる)が低線量の危険を世界で初めて発見(31)
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戦後20年間、核実験で米国の乳児40万人が過剰死亡(32)
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妊娠初期における被曝は、0.5~1ミリグレイ(シーベルト)でも白血病や小児ガンを倍加させる(33)
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シカゴの原発周辺で乳児死亡が上昇(33)
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ゴフマン、90年の著作で上に凸の曲線を広島長崎について発表(35)
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黒い雨の追加線量が隠された(35)
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ストロンチウムがガンを防御するNK細胞の機能を妨げる(36)
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ストロンチウムが流産と関係、ヨウ素も胎児の脳の発達に影響(36)
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90年、JAMA(米国医師会誌)で自然放射線と同じ線量で白血病死亡率と明らかな相関関係(37)
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米でも食物中のストロンチウムにより原発から離れたところで内部被曝(38)
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放射能と心臓病の大家、ジョン・ゴフマンについての訳注(40)
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ストロンチウム90→イットリウム90は、妊娠後期に肺の完成を妨げ、乳児突然死の原因に(41)
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核施設を持つ国で、肺疾患多く、乳児死亡率高い(41)
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ラジウムはカルシウムと似ていて骨にたまる。ラジウム温泉!?(41)
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長崎大学によると胎児被曝で流産が増加と書いてある(41-42)
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シーベルトのうそ。Svという単位は、放射線の影響において当てにならない(59)
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自然放射線も有害(61、71)
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自然放射線が有害であることは66年と77年、ICRPも確認した(62)
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六ヶ所村における途方もない危険性(64)
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ICRP(39、1984)でさえ、妊娠女性と慢性疾患患者、胎児は特別な注意を払うべきと書いた(69)
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一般によく知られている先天性異常は氷山の一角(71)
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初期のころ、ICRPは正当性に疑問があることを自ら認めた論調(73)
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米国科学アカデミーBEIR報告でも遺伝的影響の害を認めていた。(74)
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マウスに頭痛があるかをたずねることはできない(75)
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ICRP (8)遺伝的障害の全体像は何世代も経て明らかになる(65)
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ICRPがどこから資金援助を受けてきたか(83)
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線量効果曲線の4つのパターン(89)*ただしバズビーは2相のモデルを使っている
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原爆被曝者調査の欠陥(90-91)*矢ヶ崎先生『隠された被爆』に詳しい
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放射線リスクは歴史的に常に過小評価されてきた(92-94)
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低線量放射線のリスクはどのデータを使うかによって影響が二桁異なる(Rotblat,1981)(95)
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年間10mSVにおける生涯線量(×30年間)は大変危険 byラドフォード(96)
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年間20mSV×30年間で大量殺戮(97)
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放射線が薬物であれば、市場に出すことができない代物(98)
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人の苦悩を無視した冷酷な計算。10mSVによる一年の医療費は12~120ドル(100)
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「意味のある放射線リスクは検地可能なときのみである」byヤコビ(101)
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犠牲者を踏みにじって電気を作ることなど人間としてありえない(102)
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放射線防護当局が原子力推進派(102)
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ICRPでさえ年間5mSV以上の被曝で健康被害が生じうることを認めている(103)
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核実験のせいで幼児の骨中のストロンチウムは2倍に、エスキモーのセシウムは数十倍に(105)
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53年、NY州トロイ市に許容値の2700倍の「放射性雨」(専門誌にのみ掲載)(107~108)
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58年の核実験のみで全世界に9万人の流産byポーリング(109)
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68年までに米国で乳児がインフルエンザと肺炎で40万人過剰死亡 byスターングラス(110)
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米国人口動態調査より、流産は乳児死亡の5~10倍。 by スターングラス(111)
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流産の6~8割に染色体異常。分娩時は0.6% (112)
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71年ドイツのメーリング、植物による低線量放射線が感染症と慢性疾患を促進と仮説(113)
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84年、米ユタ州で初めて核実験による風下住民裁判で住民勝訴(114)
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70年代に原子炉周辺でも乳児死亡が増えていることを発見 (115、119)
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74年スターングラスが原発による環境汚染を指摘ICRP元議長のモーガン賛同(116)
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ストロンチウム90の測定、米ではスリーマイル事故後、予算の理由で中止(116)
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スリーマイル事故で新生児死亡率が6倍、全年齢層で5万人の過剰死(120~123)
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放射線が学力や脳に影響(125~129)
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ペトカウ効果の説明(129~131)
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低線量の長期にわたる内部被曝の影響は100倍から1000倍過小評価
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胎児の倍加線量は成人に比べ10~100倍低い。
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米国科学アカデミーBEIR IIIではペトカウ効果を紹介(134~135)
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トリチウムによる内部被曝では防護作用が観察できない(135)
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ペトカウ効果の様々な立証研究。自然放射線レベルで害、原発労働者にも害(136~137)
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低線量放射線があらゆる病気の原因に。特に発達中の脳に打撃 (138)
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エイズ仮説 byスターングラス(139~141)
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初期の患者の死亡、あらゆる病気を入れていないなど、広島のデータは誤りだった!(144~146)
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被曝労働やシルクウッド裁判で活躍したアルバレス、DOEから2度受賞(147)
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1mSVから2mSVへと増えていく自然放射線(151)
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出口のない核廃棄物問題(153~158)
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大量の空気を吸う植物は大気中の有害な影響を人間や動物より早く感じ取る(161)
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たんぽぽ舎のさくら調査(161)
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電磁波の影響(163~165)*電磁波と放射能の規制機関が日本では一緒
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木の年輪が示す成長の遅れ(167)
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放射能がオゾン層の破壊へ By スターングラス(168)
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放射能からオゾンや窒素酸化物がつくられるのは物理的にも知られた話(169)
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二酸化硫黄と放射線の複合作用で大量の凝結核が形成され、酸性雨となる(170~171)
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北半球の樹木にグローバルな成長遅延や森林死が見られるのは放射能の可能性(172)
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プルトニウム工場とトリチウム工場の風下で成長遅延(174)
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炭素14(半減期5730年)は血液と毛髪で核時代到来以来増加(179)
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放射能の1%の増加は樹木に約18%の損傷 (180)
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トリチウムは染色体中のチミジンに取り込まれると損傷が100倍(IAEA報告)(182)
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1981年、IAEAでさえ、トリチウムは20世紀末に悩みの種になると言及(183)
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異様に高いトリチウム許容量とその毒性(184)
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クリプトン85(半減期10.7年)はベータ線を出し、肺に影響する(184)
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クリプトン85は核時代以降何百倍にも。75年にはトリチウムと共に補足の要求あり(185)
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クリプトン85は気候に予期しない変化をもたらす可能性(185)
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原発付近で森林に最大の被害(192)
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ラドンによる二酸化硫黄を硫酸にする化学変化。(197)
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ピーク値の被曝量に反応する生物(200)
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放射能は、葉緑体、細胞膜、ミトコンドリアなどに蓄積されやすい(200)
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枯葉によって土が汚染され、毛根が害される悪循環(200)
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植物におけるペトカウ効果、しかし、放射能は議論からはずされている(202)
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土を守らなければならないという概念(207)
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人類や生態系に対する倫理観の欠如(208)
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誤った教育(209)
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欠陥の多い経済体制(209~212)
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年齢の低い時期に被曝すると攻撃的になる?(214)
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エイズウィルスは40年代から存在。放射能でウィルスに変化?(215)
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免疫の低下も加わり、爆発的にエイズ患者の数が増えた(216)
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ガン発生リスクはICRPのものより少なくとも100倍高いbyラドフォード(218)
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モーガン前ICRP議長、ICRPが放射線リスク防止を遅らせてきたと批判(218)
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90年、セラフィールドで小児白血病10倍のガードナー論文(220)
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10mSVで子どもの白血病が4~5倍、野村大成(221)
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人のリンパ細胞や白血球でもペトカウ効果(222)
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低線量率時の細胞核の障害の3分の2は活性酸素による(BEIR V)(222)
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トリチウム水を使った実験で自然放射線レベルでもSODの修復不完全(223)
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昆虫にも先天性異常。葉を食べる昆虫は重要な指標(227)
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1986年5~8月、米国でも死亡率の増加と出生率の低下(230)
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ドイツでもチェルノブイリ後に新生児死亡率の増加(233)
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米で1986年夏、若鳥の数が激減(234)
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温室効果ガスの疑惑(236~239)
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低線量トリチウムの実験(246)
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ホワイトの研究がスターングラスの乳児死亡研究を20年後に裏付ける(251)
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酸化ストレス学、医学と生化学ではさかん、放射線生物学では避けられる(256)
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活性酸素は細胞膜やミトコンドリアなどの細胞小器官を攻撃(257)
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活性酸素はあらゆる病気を引き起こす。(258)
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活性酸素に対する防御は酵素およびビタミンやミネラル(259)
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被曝労働者のSOD誘導能を調べ始めたときにペトカウの研究所は閉鎖(260)
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流産した胎盤のSOD誘導能が不足していたのがわかった(260)
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脳についてはリン脂質が多く、ペトカウ効果があてはまる(260)
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子どもと放射線に関する国際会議でペトカウ効果が再認識(260)
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低線量放射線はエイズ蔓延を補助(263)
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ハンフォードの核施設労働者、倍加線量はわずか10mSV(264)
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米国核施設周辺で乳がん、低体重児、免疫不全が増えている(264~266)
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オークリッジ核施設周辺でガンの増加(267-277)
補章における読みどころ
グロイブインタビューは亡くなる前年のもので面白いですよ。彼の健康法はジョギングと食事(穀物とミックスナッツの入ったミューズリーを食べること)。原発事故が人口密集地の近くで起こらなければ、若者は理解しない、という最後のせりふが、今回の福島事故での東京の汚染と重なり、余韻を残すものとなっています。スターングラス博士の軌跡は、他の本やネットを調べ、また博士に直接メールをしたりして書いたものです。時代を先取りした放射線研究をしたがゆえに、トンデモ科学者として叩かれ続けてきた博士。しかしその実、原発2大企業のウェスティングハウス社に15年勤めており、低線量のX線装置を発明したり、月面プロジェクトのリーダーを務めたり、と逸材であるという事実はあまり知られていません。博士の天才振りがわかるように書いたつもりです。最近復刻した『赤ん坊をおそう放射能』も非常に緻密(読むのが大変ですが)ですごい本です。
肥田先生のあとがきはもちろん必読です。基本である広島の話は必読ですし、また「原発の茶番劇」の部分が私はとても気に入っています。先生の傑作で一流の文学作品ともいえる『広島の消えた日』もあわせてどうぞ。また私のあとがきは御用学者退治の意気込みで書きました。ロザリー・バーテル、ブルラコーワ、ECRRの説明と原発労働者、梅田亮介さんの話も加えましたので、ぜひお読みください。
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