Mari Takenouchi, a journalist and the blogger of Save Kids Japan & World Known as a Japanese single-mother journalist covered by Reporters Without Borders in 2014 on the criminal accusation case for a tweet. My twitter account is @mariscontact (under control and rarely gets retweeted) To order a new book by Mari Takenouchi and Dr. Bandazhevsky, send me an e-mail at takenouchimari@gmail.com Twitter: @mariscontact 私の主なブログは以下です!!ご覧ください!!! See my blogs below!! ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

2025年4月28日月曜日

「封じられた被ばく:トロトラスト患者 命の記録」 Danger of thorium internal exposure! Must Watch NHK program!

 

 Chernobyl事故39年目の前夜の4月25日、NHKが秀逸な番組を放送しました。

今も原子力業界は、トリウム原子炉だの、核融合炉だの、命と環境を危険に去らず技術を推進しようとしています。その動きに貴重な一石を投じる番組でした。1930年代から50年ころまで使われていた造影剤トロトラストの主成分であるトリウムはアルファ線を出し、飛距離が短かく外部被ばくは弱いですが、いったん人体に入れば、一生血管と臓器を被曝させ続ける危険な物質です。半減期なんと140億年でほとんど体外に排出されない物質。内部被ばくこそが問題なのです。

またこのトリウムが、原発産業推進のために、80年代から旧文科省の研究費で、トロトラスト患者を治療せずにデータを集めていたという事実を知って驚きあきれました。全国民に知って欲しい。あらたなトロトラスト患者が発見された慶応大学医学部にはこの問題に真摯に向き合ってほしいと期待します。

(と言っていたら、慶応大学医学部のトロトラスの患者についてのウェブページがあって良かったと思いました!)


放射線医学の歴史

図7. 血液細胞に混じって腫瘍細胞巣が認められる.

慶応技術大学放射線医学教室ウェブページ

http://radiology-history.online/history-thorotrast.html 

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 以下、NHK「封じられた被ばく:トロトラスト患者 命の記録」の要約です。

l  戦後80年、広島長崎の前に起きた大量被ばくの実態が明らかになった。

l  病気の早期発見のための造影剤のトロトラストは、およそ百年前に開発された。(外部放射線だけで自然界の10倍。内部被ばくはけた違いに大きいはず。)

l  1930年代から50ごろまで、日本人約三万人に使われた。

l  数十年後、投与した人がガンを発症、死亡したという報告が相次いだ。

l  しかし国は被害の全容を調べず、補償の対象を1%足らずに限定。内情を元官僚が始めた明かした。「トロトラストをやると、他にも波及して(補償の)歯止めが利かない」

l  2024年夏、未公開の資料668人分が長崎大学で明らかに。

l  人体に入れば、生涯にわたり放射線を放ち、血管もがん化させる内部被ばくのリスク。時代を超えて進む検証に、かつて補償に関わった医師や官僚は何を語るのか。

l  長崎大学資料保管室。精緻な記録、数も質も他に類を見ない貴重さ。

l  患者のカルテ、臓器標本など数千点。一度に浴びれば死に至る線量が測定された臓器の標本も(なんと74.3Gy!!)

l  1960年代からトロトラスト研究の第一人者が全国の大学病院から集めた資料が長崎大学の資料室にある。

l  現在は原爆被害の被害を研究してきた黒濱大和助教授らが引き継いで実態解明に。

l  黒濱「内部被ばくのリスクとベネフィットを正しく理解して発信していく必要がある。」

l  荒川治さんの母親、荒川五桃恵さんが資料群のカルテに含まれていた。1940年、18歳の頃、トロトラストを注射された。「倦怠感、だるい」と、時々入院していた体の弱い母親。72歳の時肝がんで、1週間ほどで急死。肝臓にクモの巣のように小さい癌がいっぱい広がっていた。「がんの原因をはっきりしたい。他の人もいるのだから」

l  1930年ドイツで発売されたトロトラスト。実物が東北大学に保管されている。主性分は、放射性物質トリウム。半減期は140億年でその間、放射線を出し続ける。

l  東北大技師、鍛冶光司氏「自然界の十倍以上の放射線が出ている。当時、造影剤としては最適だったのでしょうけれど」

l  投与していたのは、CTやエコー検査が導入される以前。

l  血管や臓器をうつすのに優れ、急性の副作用も少ない、画期的な薬剤とされていた。

l  日本に普及したのは、満州事変後に中国に進出していた1930年代。

l  戦傷者を中心に推定3万人に使用。

l  だが今回の調査で、民間人にも広く使われていたことが分かった。調査対象668人の2割129人が民間人だった。

l  ガンの手術、肋膜炎、黄疸、婦人科系の疾病、髄膜摘出手術、急性の副作用が少なく、造影剤のコントラストが良い薬剤。

l  30年が過ぎたころ、投与された人々に異変。千葉和子さん夫妻、父親がトラストを打たれた。三宅巌男、日本陸軍の上等兵だった。戦場で上半身を負傷し、傷の具合を見るためトロトラスト投与された。

l  三宅さんの語った音声「満州で私が投与された一号。売ってから弱っていた体全体。」

l  戦後、打たれた人がガンを発症、戦友会の間でも噂、それで知った。三宅さんも42年後、肝がん、8か月後に亡くなった。やっぱりかという感じだった遺族。何十年たってからなる。考えてみたらかわいそうだった。みんなこういったら、家族も大変だった。亡くなるのがわかっているんだもんな。

l  共通の症状が出た後の急死。たいがい8か月以内で、1か月以内が最も多かった。

l  国に救済を求める患者と患者の家族の手紙も長崎大学には残っていた。泣き寝入りして終わりが来るのを寂しく思う、40年も前のトロトラストによって命を取られたと思うと残念でならない、毎日涙に暮れている。

l  急死していく患者たちの体内で何が起きていたのか、調べる黒澤さん。黒い顆粒状の構造物がトロトラスト、百万人に一人以下のガンを50人以上が発症。血管の内部が癌化する血管肉腫。大多数が発見後半年以内に死亡。

l  トロトラストは発がんに影響。遺物を分解する肝臓などに沈着。ほとんど体外排出されず、生涯にわたって体内を強力に放射する。時限爆弾のようにダメージの強い放射線を出し続ける。

l  自覚症状の少ない肝臓でたくさん癌が出てしまう。患者さんにとっては発見されると治療するすべがない。

l  18歳の時に投与された荒川さんも剖検記録によると、Angiosarcoma血管肉腫だった。遺族:18歳からずっと放射線と付き合って生きていたのかというと、可哀そうになってくる。

l  旧厚生省は1977年に調査を開始、軍人のみで民間人は調査されなかった。補償の対象は246人のみに対し、しかも限定的な補償だった。

l  国の研究のトップだった清沢研道医師がインタビューに応じた。「沈着していても認定じゃないというというところがある。問題だね。」がんや重篤な病気を発症しなければ医療費を補償しなかったと打ち上げた。トロトラストの沈着は前がん状態。肝硬変も対象外。区切るべきではなかった。もっと面倒見てあげてよかった。だからそこで幅広く認定してあげたい。違和感があったんだろうな。

l  厚生労働省は限定の理由「わからない」と回答。補償対象は122人、3万人の0.4% 

l  元官僚が匿名で内実を初めて明かした「国家補償がどんどん上がっている」薬害スモン補償や被爆者援護など数多くの補償を抱えていた。補償の波及を恐れた国によって現状調査は封じられた。亡くなっちゃえば、わからない。

l  遺族:命よりも財政というのは冒涜です。

l  一方、国は原発推進分野で、患者のデータを使った研究を推し進めていた。1980年、旧文部省により始まったトリウム燃料に関する総合的研究。ウランに続く原発の新燃料としてトリウムを研究する目的。

l  研究者の一人として神代正道さん(病理医)が、トリウムの人体影響を調べるように命じられた。国の政策として大きな重要性。2億円で7年の研究、患者のデータのみ利用し、治療をしない、モルモット扱い。沈着がわかれば、腫瘍発生の危険度が増す、フォローアップしていれば助かった人があったかも。晩発障害の対応に問題。

l  トロトラスト患者研究は、原発の利益追求だったと知っていた遺族は誰もいなかった。

l  荒川さんの息子の治さんは最後語った。「原因と対応について、国としてきちっと説明してほしいと思います。人がたくさん死んでいるわけだから。」

l  2020年、新たなトロトラスト患者(87)の存在が慶応義塾大学医学部で明らかに。今もこの問題は終わっていない。

l  命の記録が示しているのは、リスクがわかった後も再び利益を優先する日本国の姿。戦後80年、利益を追い求める私たちへの警鐘だ。

 

 

2024年10月19日土曜日

日本が自滅する日:官制経済体制が国民のお金を食い尽くす By 石井紘基(元衆議院議員 02年10月25日暗殺) 

日本が自滅する日:官制経済体制が国民のお金を食い尽くす

By 石井紘基(衆議院議員)  

*10月25日は石井紘基元議員が、国家の会計の闇を暴こうとして暗殺された日と言うことです。上記のPDF版の本(電子書籍あり)を持っておりましたので、

以下に目次を記します。目次だけでもすごいです!

 

目次より:

序章 真の構造改革とは何かー「もう一つの日本」を直視せよ 

旗印の正しさだけでは改革はできない   14

不良債権処理は最優先課題か   16

特殊法人の安易な民営化は事態を悪化させる   17

危機をもたらした真の原因は何か   20

市場からの権力の足かせを取り払え   23

小泉流では日本がつぶれる   24

「骨太の方針」は見当違いだ   26

我が国の経済成長率は公的支出の反映   28

「日本の構造改革」を成功させるには   30

 

第一章      理研財政の御三家―特別会計、財投、補助金

第一節      誰も知らない日本国の予算

本当の予算額は260兆円   34

税収22年分の借金大国   38

自分の借金を自分が引き受ける時価撞着国家   41

この国のバランスシートはできない   45

「企業会計」の導入と「長期予算論」は危険   46

決算せずに予算を組む国   48

第二節      究極の“裏帳簿”特別会計

闇の世界で330兆円を動かす特別会計   52

逆マネーロンダリング、一般会計予算の大半は特会へ   56

理研の巣窟―道路特別会計   57

税金を垂れ流すー石油特別会計   60

業界支配のためのー港湾整備特別会計   62

壮大な無駄―空港整備特別会計   64

二重三重の補助金をバラ撒くー農業経営基盤強化措置特別会計  67

「仕切り」の世界―国営土地改良事業特別会計   69

第三節      完成経済を支える“闇予算”財投

「財投」は「特会」「特殊法人」と不離一体   71

複雑で無定見なシステム   72

「財投」は市場の“疫病神”   77

国債買い切りオペで長期金利を下げた旧大蔵省の離れ業   79

民間経済の“死”を裏付ける超低金利政策   83

第四節      50兆円をバラ撒く補助金制度

国民のカネで国民を囲い込む制度   86

集金、集票の道具   89

農水省の事務次官と技官、宿命の対決   92

ノー政(農政)の補助金に群がる“名士”たち   95

“公共事業”予算の個所付けと国会議員の手柄   98

土地改良予算は政治家に流れる   100

生産性向上に役立たない農業構造改善事業  103

新橋の天下御免の政官業伏魔殿   105

農地拡大のご褒美としてもらった夢の橋   108

第二章      経済むしばむ“官企業”―特殊法人と公益法人など

第一節      日本は管制経済の国だ   

事業、開発のための法律が300   112

GDPに占める公的需要は極端に大きい   113

資本主義の仮面をつけた社会主義   115

政府系金融はオール民間の1.25倍の規模   116

不動産事業の11%は官企業が独占   118

市場原理が機能しない経済   119

第二節      特殊法人は法的には幽霊だ 

民間経済の上に君臨する特殊法人   122

特殊法人は行政機関ではない?   124

法が法を破壊している   126

子会社、孫会社がどんどん増える   128

借金の付けは国民に回される   129

第三節      経済の“ブラックバス”特殊法人の姿

世界一のゼネコンー日本道路公団   131

子会社はもうかり、公団は大赤字   132

世界一のディベロッパーー都市基盤整備公団   136

世界一の住宅ローン会社―住宅金融公庫   139

論理無茶苦茶の「財テク」集団―年金資金運用基金   142

「公共の宿」をなくせー簡易保険福祉事業団など   145

455億円のホテルー雇用・能力開発機構   147

“水も漏らさぬ収奪”―水資源開発公団   150

巨額の不良債権を抱えるー石油公団   153

国民のメリットは何一つない   156

第四節      理研に利用される公益法人

公益法人とは何か   160

天下り先の防衛に必死の防衛法   162   

公益法人と政治家の関係   166

勝手に国民の借金を増やすー民都機構   168

経済無知から出たわざわいー第三セクター   169

大規模開発の「夢の跡」―苫東会社の解散   172

もうひとつのあいまい法人―認可法人   174

地方も国の相似形―地方公社   175

第五節      就業人口構成にみる歪んだ姿

活力ある社会の人口構成とは   178

官企業の就業人口は、なんと400万人   180

脳水系と官公需依存企業にも1300万人   182

企業活動分野の人口を二倍に増やす   185

第三章      公共事業という名の収奪システム

第一節      公共事業とは何か   

社会資本整備事業を独占する政府   188

国会審議を締め出す公共事業計画   191

「国民の声」を装う審議会   193

“借金”で行っている公共事業   195

金力は権力、権力は金力   196

第二節      高速道、港湾、空港、農道の実態

ラジコンの遊び場となった農道空港   200

強引な乱開発「スーパー林道」   202

狭い日本に100の空港   204

羽田の国際線利用の道を塞ぐ国土交通省   207

「100億円の釣り堀」を作る港湾建設事業   209

大規模な自然破壊、諫早湾と中海の干拓   213

本四連絡橋とアクアラインは質の悪い「犯罪」だ   214

第三節      ダム建設という巨大なムダ

イヌワシの生息地、湯之谷村のダム計画は中止   217

電気を“湯水のごとく”―高度成長時代の浪費のススメ   219

休日に来る釣り人にまで漁業補償   220

岡山県奥津町の苫田ダムでも札束攻撃   222

計画発表から四一年目の着工   224

ダム建設を拒み続けた徳島木頭村   225

“推砂”の放流という新たな事業に乗り出す国土交通省   228

徒歩でも越せる大井川   229

川辺川ダム、徳山ダムー各地で噴き出す疑問   231

田中康夫知事の脱ダム宣言   233

第四章      構造改革のための二五のプログラム

第一節      官企業の全廃がもたらす経済の覚醒   

プログラム一 既得権益と戦う国民政権をつくる   238

プログラム二 すべての特殊法人廃止を急ぐ   240

プログラム三 高速道の建設を凍結する   241

プログラム四 日本道路公団の借金は二〇年で償却する   242

プログラム五 公団のファミリー企業から資産を回収する   244

プログラム六 都市基盤整備公団などは、民営化でなく解体する   246

プログラム七 住宅ローン証券化で公庫を保証機関にする   248

プログラム八 政府系の公益法人と認可法人を即時廃止する   250

プログラム九 地方公社と第三セクターを清算・整理する   252

プログラム十 真の公益法人を支える税制をつくる   253

プログラム一一 200万人が失職するが600万人の職が生まれる   254

第二節      権力の市場からの脱却

プログラム十二 特別会計、財投、補助金を原則廃止する   256

プログラム十三 「開発」「整備」「事業」法を撤廃する   258

プログラム十四 公共事業長期計画を廃止する   258

プログラム十五 新しい民間の公共事業勃興策を打ち出す   260

プログラム十六 “政治農業”をやめ、産む農業をとりもどす   262

プログラム十七 徹底した地方分権を断行する   263

第三節      国家予算の半減

プログラム十八 五年で予算規模を二分の一に縮小する   266

プログラム十九 国債の新規発行をゼロにする   269

プログラム二十 「中高年100万人のボランタリー公務員制度」をつくる   271

プログラム二十一 二十兆円を社会保障、十兆円を環境保全に追加する   272

プログラム二十二 大規模減税を実現する   273

第四節      品格ある「公務」の復活

プログラム二三 「公務分限法」を制定する   275

プログラム二四 行政監察を徹底し、会計検査院を強化する   277

プログラム二五 天下り禁止法を急いで定める   282

 

おわりに   284