2020年8月1日竹野内追記
私は、今回の最も大きな倫理的問題は、福島の人々に、被ばくによる健康被害がないと強弁してETHOSプログラムを推し進めた早野教授の姿勢だと思っています。早野教授が2014年3月フランスでも参加したETHOSプログラムhttps://fukushimaworkerslist.blogspot.com/2020/06/311irsn.html
被験者の同意がないままという医学論理に反したというのは問題ですが、それもさることながら、最も大きな問題は、子供や妊婦、赤ん坊を含めた福島県民を汚染地帯にその他のの学者とともに結託して住まわせ続けたETHOSプログラムの推進が、今回の問題の本質だと思うのです!!!
教授のホールボディーカウンターの論文についても東大のチームに当時から竹野内真理の公開質問で、質問させてもらっているのでご覧ください。https://koukaishitsumon.blogspot.com/2013/01/blog-post_30.html(お答えはいまだもらえず) ***********
2020年7月31日 12時40分 東京新聞より
東京大大学院の早野龍五名誉教授(物理学)らが、東京電力福島第一原発事故後に集められた福島県伊達市民の個人被ばく線量データを、同意がないまま分析した論文2本について、掲載した英学術誌が28日付で撤回したことが分かった。学術誌はホームページに「倫理的に不適切なデータが使われたことを確認した。著者も撤回に同意し、全ての調査に従った」と理由を公表した。早野氏は31日、「共著者としては、論文の撤回について大変残念に思っております」とメールでコメントした。 (三輪喜人)
論文は、早野氏と福島県立医大健康増進センターの宮崎真副センター長が、伊達市の提供した住民約5万8000人の被ばく線量データを基に、生涯の被ばく線量を予測。2016、17年の2回に分けて、放射線防護に関する英学術誌「ジャーナル・オブ・レディオロジカル・プロテクション」に掲載された。
約2万7000人分は研究で使うための同意を得ていなかったことが、18年9月に判明。伊達市の第三者委員会は今年3月に「個人情報の管理が不適切だった」と報告をまとめた。早野氏らはデータは分析後、全て廃棄したとしている。
この問題を巡っては、伊達市民や物理学者らが東大と福島県立医大に対し、国が定めた研究倫理指針に違反していると調査を要求。両大の調査委は昨年7月、「倫理指針に対する重大な不適合はなかった」と結論付けた。
◆福島県立医大の共著者 博士号取り消し
福島県立医大は31日、宮崎氏の博士号の学位取消しを15日に承認したことを明らかにした。博士号は撤回された論文の一つにより取得されたため、本人から学位取り消しの依頼があったという。また同大がメールで回答した宮崎氏のコメントは以下の通り。
「私としては、研究者として委託された内容を完遂すること、すなわちデータの再提供を受け論文の修正もしくは再投稿を行うことが責務と考えておりましたが、論文の撤回と研究委託の中止かつデータ再提供が不可能という状況に至りました。責務を果たせず論文の撤回となったこと、また今後本研究に関わることがこれ以上能わなくなったことを、極めて遺憾に思っております」
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